2012年11月3日土曜日

柿を売りに来た兄さんから学ぼうよ


今日うちに、若い男の人が柿を売りにきた。個人的にはうまい営業だったと思うので、そのやり取りをここに記したい。



家のチャイムが鳴る。ピンポーン。
玄関を開けると、段ボールを抱えた若い男性。

「あ、こんにちは。あのすみません、ギャグかもしれないんですけど、僕、柿を売りにきました。」

掴みはOKだと思う。
何故か、「ギャグ」かもしれないと言って、「なんだこの人」って思われているところの垣根を崩しているから。当然、これは出てきた人間が僕の様に若い人だと分かって、わざと崩している訳です。他の家に行っている時は丁寧でした。

「池袋(家から4駅のcity)の八百屋です。この柿を売っているのです。今2種類あって、、」(と柿を見してくれる)

ここで、僕は断らずに話すことを彼に許したわけです。そして、彼は(勝手に)商品説明をしだす。

「一個260円なんですけど、どうですか?」

さあ、ここで実際の取引に入ります。ここまで、聞いてしまうと、「まあ一個ぐらい」と思ってしまうわけです。
なんとなく僕は「おいしいですか?」と聞いてみます。

「いや、食べた瞬間びっくりしました!むっちゃうまいです。あの、固いコリコリ系は好きですか?」
「うん、まあ、、」
「いや、だったら絶対おいしいです!」
「ほう」

で、後から考えてここが一番のツッコミどころ。「いや、だったら」っておかしい。僕は別に「好き」とは言ってないわけです。でも、もう無理矢理にでも、結論に持っていくわけです。つまり、「この柿はとっても美味しくて、アナタにぴったりです」と。
僕はすんなりとその結論をなにげに受け入れてしまったわけです。
(ちなみに、美味しいという条件だけでは、ダメで、つまりこの世の中に美味しい柿はもう十分あるわけで、その中でも、特にこれはあなたに対しての運命的な相性がありますという物語が必要なわけです。)

そして、一個買うのでした。
しかし、
「あ、5つで1000円です。是非こっちにしませんか?」

と財布を開けた瞬間に聞いてくる訳です。ここは急に押しが強くなりました。
なるほど、これを始めから買わせるわけだったのかと。
さすがに買いませんでしたが、買いそうになりました。そこまで柿が好きではなかったので。



まあ、ほんとにおいしいかは今度食べてみてのお楽しみです。





という訳で、「八百屋の兄さんに学ぶスゴ腕営業力!」みたいな本どこからか出しませんか〜?!



書いていて気づいたのは、意外と僕が押しに弱いだけではないか、という事です。笑

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