2012年11月19日月曜日
【まとめ】エヴァQのあらすじと考察
ヱヴァンゲリヲン:Qがとうとう上映されました。
早速、昨日観てきました。他のまとめと合わせて、色々と考察を書こうと思います。
※当然、以降はネタバレ含むので注意です。
まずは、分かりやすいところから解説していきます。あまり2chの深読みものは読むべきではないと思うのですが、純粋に面白いと思ったものをコピペしていきました。
<あらすじ>
”破のラストでリツコが「サードインパクトが起こった」と言っている通り、
あの第10使徒(旧:ゼルエル)戦での出来事はサードインパクトとして記録されている
で、サードインパクトを引き起こしたのが原因で、ネルフは政府によって解体される
ミサトらネルフ職員は全員幽閉され、シンジとレイを取り込んだエヴァ初号機はテセラックに閉じ込められ、月に運ばれる。それから14年後の話 。
ゲンドウ、冬月を除く元ネルフ職員は、「ヴィレ」と言う組織を立ち上げる 。
表向きには「赤く染まった海を青く戻すため」の名目で、実際にはゲンドウ(ネルフ?)が起こそうとしている「フォースインパクト」を防ぐための組織 。フォースインパクトを防ぐために、ミサトらヴィレはエヴァ初号機を動力源とした
空中戦艦「ヴンダー」の運用計画を進める。
アスカとマリはエヴァに乗り、月に幽閉されていたエヴァ初号機を強奪する。
その途中で第11使徒に遭遇するがエヴァ初号機がそれを撃破する (TV先行放送の冒頭7分) 。アスカとマリの容姿が変わってないのは、エヴァの呪縛だから 。
地上に戻ったエヴァ初号機からは旧TV版同様、ミサトによってシンジがサルベージされる。
そこでシンジは、サードインパクト後の世界を聞かされ絶望する 。
それからエヴァ初号機を動力とした空中戦艦ヴンダーの運用が始まり、第12使徒を殲滅
絶望するシンジの前にカヲル君が現れ、2本の槍と13号機を使えば世界を作り替えられると伝える 。シンジはヴィレには合流せず、カヲル君とネルフと合流することになる
シンジとカヲル君は複座式13号機に乗ってリリスに刺さったロンギヌスの槍とカシウスの槍を抜きに行く 。でも実際にセントラルドグマについたら、槍は両方ともロンギヌスの槍だった。
シンジは二度とアスカが酷い目に合わないためにロンギヌスの槍を引き抜くが、それはキールの罠でフォースインパクトが発動
フォースインパクトが発動しそうになる所でカヲル君がそれを阻止。阻止したカヲルは破裂 。コクピットは複座式のため、シンジの目の前でカヲル君がバラバラに。BGM「涙君さようなら」が流れる 。フォースインパクトは阻止したものの、人間はほとんど死亡し、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:l】』へ”(こちらより)
そして、vipに投稿されたというこちらの漫画が分かりやすいと評判です。
【ネタバレ注意】エヴァンゲリオン新劇場版「Q」の内容を分かりやすく漫画化してみた
細かな設定については以下をどうぞ。2chのエヴァ板からコピペです。
・マリのあだ名は「コネメガネ」
・冒頭でマリが口ずさんでる曲は天地真理の「ひとりじゃないの」
・戦艦の名前は「AAAヴンダー」
初号機を主機(メインエンジン)として利用
ATフィールド発生可能
空中浮遊可能(二重・白色の天使の輪が出現)
戦闘の際には、「LCLガス」を使う。
・アスカ、マリが老けてない。アスカ曰く、「エヴァの呪縛」
・アスカの眼帯の理由については不明。シンジに対しては「関係ない」そう
・ネルフはゲンドウ、冬月、「アヤナミレイ(仮称)」、渚カヲルの4名のみ。
「(仮称)」はパンフの設定画タイトルに拠る。
・ネルフのエヴァを殲滅するための組織「Wille(ヴィレ)」
ヴンダーの艦長である、葛城ミサト大佐をリーダーとする。
・新キャラ5人もWilleに所属しており、その名前は
ハゲ = 高雄コウジ
褐色女 = 長良スミレ
癖っ毛男 = 多摩ヒデキ
ピンク髪 = 北上ミドリ
ベレー帽 = 鈴原サクラ(トウジの妹)
・エヴァンゲリオン第13号機は複座(カヲル&シンジ)、腕4本に変形。
複座の理由は、カヲル曰く、「二本の槍を持ち帰るには魂が二つ必要」だから。
・エヴァンゲリオンMark.9のパイロットは「アヤナミレイ(仮称)」
・ユイの旧姓は「綾波」
旧世紀版の「六分儀」については不明
・ゲンドウのグラサンがキールっぽいバイザータイプに変更
・冬月と日向禿げる
あとは、新劇場版における登場した使徒とエヴァのリストも分かりやすいです。ここでは長くなるのでやめておきます。
◆ループについて
次回のタイトルは、「シン・エヴァンゲリオン劇場版://(←みたいな記号)」
この最後の記号は、楽譜で用いられる演奏記号の一種で終止線を表します。で、これには二つの解釈があって、
1,『:』は他のタイトルにもつけられているように、コロンの意味で考えれば、これは終止を意味する。
2,ただ、これはコロンでなく演奏記号としてみれば、『:|┃』で反復記号(最初へ戻る)を表してします。
ただ他にも解釈はありうると思います。このタイトルが劇場版の旧仮名から、アニメ版の字体に変わっていたので、もうループして(アニメ版の世界の後として)、今回は終わりに向かう、という解釈もできると思います。
でも、
「また三番目かとか」「今度こそ君だけは幸せにして見せる」「人は死んでも願いや呪いは残って、自分さえも変えてしまう」 「また会えるよ」「気持ちのいい音を出すには反復練習しかない」から、推測するに、少なくともカヲルはループしているようです。
◆S-DATについて
”序では孤独に耳を塞いで外界との隔離を生む存在だったS-DAT(父の使い物だったと後に明かされる)、それが破ではマリに拾われてから受け取ったり、ごみ箱に捨てたはずだったものを綾波に拾われたり。そして最新作のQではカヲルに修理を預け、また受け取る…というこれまでの出来事から分かるように、S-DATはシンジが関わり合うパイロット達とコミュニケーションをする際の媒介となる働きをしています。
…とここまでは順調?なのですが、今回のラストシーン。茫然自失のシンジを率先して引っ張り歩いて行くアスカは、その時に落ちるシンジのS-DATを見向きも(気付きも)せず進んでいき、父の呪縛と言える重要なアイテムS-DATをシンジから引き離す役割をアスカはしてるんですよね。ええっ!?っていう。”(エヴァ緊急ニュースより)
今回、カオルに直してもらうことにより、それまで、ループしていた曲番が27から28に進みました。そして、おそらくQの上映時間ぐらい再生していたところで、シンジが壁に投げて、止めてしまいます。ここら辺も、物語の進行を示しているでしょう。
◆アスカとシンジの関係について
今回の注目は、今までシンジとレイが中心だったのに対してシンジとアスカが中心となっている様子。「ガキ」と度々、シンジのことをアスカは罵倒します。上のS-DATでも触れましたが、シンジを成長させるような役割を演じています。
◆父子のエゴ
結局のところ、全てはゲンドウのシナリオ通りで、彼の目的はユイだけなんですよね。何故、ユイに会いたいかというと、それは実験で失った彼女を救いたいとかではなくて、純粋に彼女を女性として求めているだけでしょう。
シンジも今回、槍を引き抜いたのは、「アスカのため」と言っている通り、また個人的な理由です。その点では、成長できていない。
両者のエゴで話は動いていきます。両者は母性を求めて、世界を変えようとしてますね。
◆破壊と創造
このテーマは、ちょっとまた今度書きたいです。(今はメモとして)
◆疑問点
・マリとは何者なのか。彼女の「目的」とは?
・最後の、カヲルがだまされた経緯とは。
でも、庵野監督の意図は多分このような技巧的な面白さには全くないんでしょうね。
オタク(これには自分自身も含まれるでしょうね)が見たいと思うものではなくて、「見なくてはならない」ものを作っていると語っているように、エヴァをSF的に設定を深く読み込むのは、筋違いでしょう。
物語に出てくるチルドレンは、そんなオタクの比喩でもあるでしょう。自分の世界に浸り、閉塞的な空気に生きる姿を、今回のアスカのように、「ガキ」と叱り、諭す(?)のが、本人の漠然としたメッセージではないかなあと思いますが。
ループが意味するのは、メタ的に作品を捉えれば、まだエヴァの話が観れる事ですから、オタクの・子供の世界は続くわけです。なので、破やQといった伏線の解釈自体を、どこか否定するような、形で、次回作は、物語として終了するのではないかな、と予想します。
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